キャッシングサービスの審査および融資は、クレジットカードおや銀行ローンと比べるととても早いスピードで進行し、申込みから30分もあればほとんどのキャッシングサービスでは審査が終わります。
この審査の流れは、どういったものなのでしょうか?キャッシングの審査の流れについて解説します。
まず、キャッシング業者側が、コンピュータを通じて個人信用情報機関にあなたの借り入れ状況を調べます。すなわち、あなたが他のキャッシング業者から何件でいくら借り入れをしているかを調べるのです。
これはあなたの名前と生年月日で照会する仕組みになっていて、1分もかからずに結果がわかり、現在の借り入れ状況の他に返済の状況も判明します。
また、住所や電話番号・勤務先などの属性情報※も分かるようになっており、申込みした際のあなたの申告と違いがないかも調べます。
今までに一度もキャッシングを利用したことの無い人は、登録情報がありませんので「該当ナシ」との結果が返ってきます。
※属性情報:申込み時に申告した住所や年齢、勤務年数などの情報
あなたが申込時に申告した属性は、裏付け確認を行いながらコンピュータに入力されます。その属性のモデル(=属性モデル)によって、自動的に分類が行われます。
属性モデルとは、キャッシング業者の過去の膨大な取引データからあなたに一番近い属性を持つ人達をモデルとしてピックアップし、融資後にどのような利用履歴をたどっていったかを検証してその統計からあなたの今後の利用状況と行動特性を予測するものです。
つまりキャッシング業者はあなたに融資する前に、あなたが優良客になるのか、夜逃げをして家族が肩代わりするのか、自己破産するのか分かっているということです。確率統計(データマイニング)を元に考えられたシステムなので、かなりの確率で当たることも事実です。
分かりやすく例をあげると、ある大手キャッシング業者ではAからRまでの14分類の属性モデルを設け、さらに1つの属性モデルを1〜5までの5段階に分けて合計90分類の属性モデルを設定しております。そしてこれをA-01とかC-04といった具合に番号・記号で表し、すべてのユーザーはそのどこかに分布されるという仕組みを採用しています。
●属性モデルのイメージ
保険種別 優 - 組合保険 社会保険 国民健康保険 保険加入無し - 劣
他社借り入れ 優 - 0件 1件 2件 4件以上 - 劣
電話区分 優 - 自宅電話 携帯電話 - 劣
勤務先 優 - 上場 非上場 自営 非正社員 - 劣
勤続 優 - 10年超 7年超 5年超 1年超 1年未満 - 劣
居住形態 優 - 持家 賃貸 - 劣
居住年数 優 - 7年超 5年超 1年超 1年未満 - 劣
↓上記判断により、貸倒れリスク、限度額を算出しています。
最後に審査担当者があなたの勤務先に電話をかけて、あなたが本当にそこに勤務しているか? という在籍確認を行います。
そして次に自宅に電話をかけて、本当にそこに住んでいるか? という在宅確認を行います。
これらの電話連絡はあなたの友達のフリを装って個人名でしてくれますので勤務先の人や家族にはキャッシング業者だと分からないようにしてくれます。
そしてこれらの結果をもって支店長や審査責任者が最終的な判断をくだします。キャッシングサービスのウリは
「融資の早さ」 ですから、どの業者も審査を30分以内で行うことを目標としているケースが多いのです。
ではキャッシングはどんな審査基準のもとでこのような審査システムを作り、あなたに融資する・しないを判断しているのでしょうか?